緊張や不安で眠れない夜や特に理由はないのに眠れない夜もありますよね。そんな時に活躍するのがリラックスできるアロマオイルです。この記事ではアロマオイルが不眠におすすめの理由や、睡眠に適した人気の香りを紹介していきます。

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アロマオイルとは

アロマオイルについて詳しい方もいれば、どんなものなのかよくわからないという方も多いはずです。そこでまずはアロマオイルとか何か、エッセンシャルオイルとの違いは何かなどの基本的な情報と「アロマテラピー」について紹介します。

エッセンシャルオイルとの違い

アロマオイルとは、天然香料や人工香料を、ほかのオイルやアルコールなどで薄めて作られたオイルのこと。そもそも「アロマ（Aroma）」が香りという意味であり、その名の通り“香りのついたオイル”なのです。アロマオイルのほかによく聞く「エッセンシャルオイル」との違いは、アロマオイルが香りを楽しむものであるのに対して、エッセンシャルオイルは香りを楽しむためだけを目的としたものではないという点。ちなみにエッセンシャルオイルとは、花や葉など植物から抽出された100％天然の精油のことです。

アロマオイルの使い方

アロマオイルはタオルやハンカチ、アロマストーンなどに数滴垂らして香りを楽しんだり、アロマディフューザーに入れて部屋に香りを広げたりといった楽しみ方ができます。他にもお湯をはったコップに入れて口と鼻から吸引する方法や、天然香料を使ったものならスキンケア・マッサージとして身体につけるといった使い方も主流です。気軽に香りを楽しんでみましょう。

「アロマテラピー」とは

アロマオイルと並んで「アロマテラピー（またはアロマセラピー）」という言葉をよく耳にするという方も多いのではないでしょうか。アロマテラピーとは、エッセンシャルオイル、または精油を香料としたアロマオイルなどを用いて行う、心身の健康やリラクゼーションを目的とした療法です。アロマテラピーの定義は時代や国によって異なりますが、現代の日本では看護や医療の分野から、精油を使ったマッサージなどのリラクゼーション、単に精油の香りを楽しむことまで、幅広く多様な行為がアロマテラピーとして親しまれています。

アロマオイルが不眠におすすめの理由は？

「アロマオイル」について何となくわかったところでそんなアロマオイルが不眠におすすめの理由を紹介します。

①香りのリラックス効果が眠りを誘うから

アロマオイルを嗅ぐと、芳香成分が鼻から脳に伝わると言われています。この時、アロマの香りは感情を司る「扁桃体」に伝達して心地よさ・安らぎを感じたり、記憶を司る「海馬」に伝達して懐かしさを感じたりします。このように脳にダイレクトに伝わってリラックスすることで、スムーズな入眠が促されるのです。

②自律神経を整えるから

アロマの香りによって心身がリラックスすると、休んでいる時に優位に働く自律神経の「副交感神経」が刺激されます。そうして自律神経に影響を与え、乱れていた自律神経のバランスが整うと体内時計も整い、規則正しい睡眠リズムを取り戻せる可能性があるのです。

③好きな香りが気分を前向きにしてくれるから

人は好きな香りを嗅ぐと「好ましい」「快い」というような、前向きな気分になるものです。前向きな気分は睡眠を妨げる原因にもなるストレスや不安、緊張などのネガティブな気分を和らげたり、一時的に忘れさせたりします。

睡眠におすすめのリラックスできる香り

アロマにはリラックス効果や自律神経を整えるはたらきが期待できると紹介しましたが、全てのアロマがそうではありません。自分が好きだと思える香りかどうかはもちろんのこと、刺激的で目が覚めるような香りなどリラックスには向いていないものもあるのです。ここからは、睡眠におすすめのリラックスできる香りを4種類紹介します。

ラベンダー

さわやかな香りで愛されるラベンダーは、古代からオイルとしてさまざまな用途で使用されてきました。ラベンダーの香りは副交感神経を刺激して心身をリラックスさせると言われています。また、ラベンダーの香りには人が安静にしている時やリラックスしている時、集中している時などに大きくなるα波という脳波を増加させるという研究結果もあるんです。（参照：https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/14_br_yurugi.pdf）

ベルガモット

柑橘系のミカン科の果実であるベルガモットのアロマは、ちょっぴりほろ苦くもフルーティーで男女ともに人気が高い香りです。そんなベルガモットの香りにはストレスや不安を和らげる働きがあると言われています。ストレスや精神的な疲れによって不眠が続いている方におすすめの香りです。

オレンジ

甘くフレッシュな柑橘系のオレンジのアロマはオレンジを食べる時など日常的に嗅ぐ機会が多いので、親しみがあるという意味で心を落ち着かせながらも、明るく朗らかなイメージも相まって気分を明るく元気に導きます。また、眠りが浅いといわれる高齢者を対象にした調査で、就眠前にオレンジ・スイートの香りを嗅いでもらうと副交感神経活動が増加したという結果もあります。（参照：https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol3.php）

サンダルウッド

白檀（ビャクダン）という樹木から抽出したサンダルウッドのアロマは柔らかでほのかに甘い上品な香りが特徴です。サンダルウッドの香りは興奮した心を鎮めるはたらきがあると言われており、不安や緊張で眠れない時や気持ちが高ぶっている時におすすめします。

不眠に悩んだら、リラックスできるアロマを試そう

不眠におすすめのアロマオイルについて紹介しました。アロマの香りは感情や自律神経にはたらきかけるので、眠気を誘う・入眠を促す・睡眠の質を上げるなどの嬉しい結果が期待できます。不眠に悩んでいる方や「なんだか眠れない」と感じた夜には、ぜひリラックスできるアロマを楽しんでみてくださいね。