髪の毛は、日々食事から取り入れられている栄養素によって作られます。そのため、頭皮環境の見直しのためには、食生活にも気を配る必要があります。薄毛が気になる方も、薄毛を予防したいと思っている方も、髪の健康を考えた食生活を心がけることが大切です。ここでは取り入れたい栄養素や、薄毛になりやすい食生活についてご紹介します。

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薄毛は食生活で予防できる？

実際のところ、食生活が薄毛に直接的な影響を与えているわけではありません。そのため食生活を改善したからといって、劇的に毛が生えやすくなったり、薄毛を予防したりということは期待できません。

とはいえ、バランスのよい食生活を送っていれば、栄養素が血液を通して全身に届けられます。もちろん頭皮も例外ではなく、栄養や酸素が毛乳頭・毛母細胞と呼ばれるところに運ばれ、さらに細胞分裂を繰り返した後に、髪の毛が作られます。そのため、栄養バランスのよい食生活を送ることで、美しいコシのある健康な髪の毛が育ちやすい頭皮環境につながるでしょう。

薄毛を予防するために取り入れたい栄養素

次に、薄毛を予防するために、取り入れたい栄養素をご紹介します。どれか1つだけを極端にたくさん摂取するのではなく、これらをバランスよく食生活に取り入れることが大切です。

亜鉛

髪の毛の主成分であるケラチンを生成するためには、亜鉛が必要不可欠です。さらに、亜鉛には、5αリダクターゼという脱毛症の原因に関係のある物質の阻害作用があると考えられています。亜鉛は、切り干し大根・うなぎ・鰹節・牛もも肉・豚レバーなどに多く含まれているので、積極的に取り入れてみてください。

タンパク質

タンパク質は、亜鉛と同じく髪の毛を作るために欠かせない栄養素です。肉類・魚介類・大豆製品・乳製品・卵類などに多く含まれています。また、タンパク質の合成にはアミノ酸も必要なので、シスチン・グルタミン酸・アルギニンなども同時に摂取するとよいでしょう。

シスチンはニンニク・玉ねぎ・レバーなど、 グルタミン酸は醤油・味噌・チーズなど、アルギニンはニンニク・うなぎ・マグロなどに多く含まれています。

イソフラボン

イソフラボンには、活性酸素という細胞を老化させてしまう物質を抑制する作用が期待できます。また、5αリダクターゼという脱毛症の原因に関係のある物質の阻害効果も期待できるため、積極的に取り入れましょう。イソフラボンは、豆腐・豆乳・油揚げ・味噌・納豆などに多く含まれています。

薄毛になりやすくなる食生活とは？

次に、薄毛になりやすくなる食生活をご紹介します。

就寝前の食事

少なくとも就寝時間の2時間から3時間前には食事を済ませるようにしてください。そうすることで、胃の負担を減らし、しっかりと質の良い睡眠をとることにつながります。質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌を促し、髪の成長をサポートできるでしょう。

過度な食事制限

過度な食事制限は、薄毛を進行させてしまいます。なぜなら、栄養が極端に不足した場合、体は生命を維持することを優先し、内臓器官へと栄養を届けるからです。その結果、生命維持にあまり関わりのない頭皮には、栄養が届きにくくなってしまいます。 

糖分・塩分の多い食事

糖分が多いお菓子や、甘い飲み物を頻繁に摂取していると、血糖値が高まり血流が悪化してしまいます。頭皮に栄養が行き届きにくくなり、ターンオーバーに悪い影響を与えてしまうので注意が必要です。また、塩分の多い食事は、腎機能の低下を引き起こします。腎機能が低下してしまうと、血液内に老廃物が溜まり頭皮に悪影響を及ぼすため、できるだけ控えるようにしましょう。

高カロリー・高脂質な食事

高カロリーや高脂質な食べ物を多く食べていると、頭皮の過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまいます。皮脂が増えると毛穴が詰まって炎症を起こしたり、脂質フケや臭いを発生したりする原因となります。 

まとめ

今回は、薄毛を予防するための食生活のポイントについてご紹介しました。ミネラル・タンパク質・イソフラボンなどをバランスよく食生活に取り入れた上で、健康的な食習慣を実現することが大切です。薄毛が気になる方はもちろん、将来のために早くから予防しておきたいという方も、是非食生活に目を向けてみてください。