薄毛というと男性というイメージが強くありますが、実際には女性で薄毛に悩む方も少なくありません。とくに、女性の薄毛は男性の薄毛とは症状が少し違い、ハリやコシがなくなったり、ボリュームが少なくなったと感じる方が多くいらっしゃいます。今回は、女性の薄毛が引き起こされてしまう原因や、適切な対処法についてご紹介します。

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女性の薄毛はなぜ起こる？

ここでは、女性の薄毛がなぜ起こるのかをご紹介します。

女性型脱毛症

女性型脱毛症の特徴としては、前頭部や頭頂部の薄毛が目立つAGAとは違って、全体のボリュームが少なくなってしまうのが特徴です。また、AGAは主に男性ホルモンが原因で起こるのに対し、女性型脱毛症はさまざまな原因が複雑に絡み合っているといわれています。加齢によってホルモンバランスが崩れてしまったり、過度なダイエットによって髪に栄養が行き渡らなくなったりという原因が考えられます。

閉経による薄毛

閉経後には、女性ホルモンが急激に少なくなるため、髪全体が細くなったり薄くなったりしてしまいます。髪の毛のボリュームが少なくなるだけでなく、ツヤが失われたり、絡まりやすくなったりと髪質をも変化させてしまいます。

ライフスタイルが原因の薄毛

女性の薄毛の中には、ライフスタイルが原因となって薄毛が起きてしまう場合もあります。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症というのは、女性特有のヘアアレンジが薄毛の原因になってしまうケースです。ポニーテールで強く髪を引っ張ってしまう、髪を引っ張って三つ編みや編み込みを行うなどを繰り返した結果、頭皮の一部分に負担がかかり、血流が悪くなってしまいます。そのため、頭皮に負担がかかるようなアレンジは毎日行わないよう注意が必要です。

産後脱毛症

子どもを出産した女性は、産後脱毛症を引き起こしてしまう可能性もあります。妊娠中は急激に増加した女性ホルモンによって髪の毛が成長期に入るものの、産後は髪の毛が休止期に入るため抜け毛が一気に増えてしまいます。

産後3ヶ月から半年くらいでピークを迎え、その後は少しずつ髪が成長期に戻ります。しかし、高齢出産の場合には、加齢によって発毛力がダウンしてしまい、元に戻りづらいケースも少なくありません。

女性の薄毛への対処法

次に、女性の薄毛への対処法をご紹介します。

生活習慣を見直す

女性の薄毛は、女性ホルモンに大きな影響を受けています。生活習慣の乱れは、ホルモンバランスの乱れにもつながってしまうため、基本的な生活習慣を整えることが大切です。十分な睡眠をとり成長ホルモンの分泌を促したり、タンパク質やイソフラボンなどを含む栄養バランスのとれた食事を心がけたりしましょう。

育毛ケアを行う

育毛ケアを行うことで、健康な髪が生えやすい環境を整えることが可能です。洗浄力が強すぎるシャンプーを使用していると、必要な皮脂まで洗い流してしまうため注意が必要です。頭皮に優しいケアシャンプーを使用したり、育毛ローションで保湿を行ったりしましょう。また、マッサージを行い、頭皮の血行を促進するのも効果的です。

専門のクリニックに相談する

薄毛がどうしても気になるという方は、進行する前にクリニックに相談するのがおすすめです。クリニックでは、発毛外用薬を使った治療、男性ホルモンを抑制する内服錠を使った治療、アミノ酸やタンパク質を補給するための薄毛用サプリメントを使った治療などが行われます。無料でカウンセリングが行えるところも多いので、まずは、女性専用の薄毛治療を行っているクリニックに相談してみましょう。

まとめ

今回は、女性の薄毛について、その原因や対処法をご紹介しました。女性の薄毛には、加齢や閉経などのホルモンバランスの崩れによって起こる薄毛と、ヘアアレンジや出産などのライフスタイルが原因で引き起こる薄毛があります。まずは、生活習慣やヘアケアの方法を見直した上で、必要に応じてクリニックに相談するのがおすすめです。