ストレスが不眠の原因になると聞いたことはありませんか？そして、「一体なぜ、ストレスが不眠につながるの？」と気になったことがある方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、ストレスが不眠につながる理由とストレスで眠れない時にできる対策を紹介します。理由が気になる方や「ストレスをためこみやすい」「最近寝つきが悪い」などの心あたりがある方はぜひ参考にしてみてください。

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ストレスが不眠につながる理由

早速、ストレスが不眠につながる3つの理由を紹介していきます。

①交感神経が優位になるから

人の自律神経には、活動している時や興奮している時に優位に働く「交感神経」と、休んでいる時やリラックスしている時に優位に働く「副交感神経」があります。ストレスを感じた身体は、それに対抗しようとして「交感神経」が働き、身体が興奮状態に。身体が「おやすみモード」にならず眠れなくなってしまうのです。

②自律神経が乱れるから

ストレスが慢性的にかかるようになると、自律神経の「交感神経」が優位に働く時間が多くなり、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のバランスが乱れます。自律神経のバランスが崩れると不眠をはじめ、頭痛や肩こりなど様々な身体の不調へ繋がります。

③負のサイクルに陥りやすいから

ストレスとは「外部からの刺激によって身体に生じた反応」のこと。この「外部からの刺激」のことをストレッサーと呼びますが「不眠」もストレッサーになりえます。つまり、不眠という生理的ストレスや「眠れないかもしれない」という不眠に対する心理的ストレスがかかることにより、交感神経が優位に働き不眠を引き起こすという負のサイクルに陥ってしまうことも珍しくないのです。

ストレスで眠れない時にできる対策は？

ストレスで眠れない夜や不眠が続く日々はもどかしいものですよね。ここからは簡単にできる対策方法を紹介していきます。

生活リズムを整える

眠れない日が続く時は生活リズムを整えて体内時計のズレを元に戻すことが大切です。眠れたかどうかに関わらず、ひとまず就寝時間と起床時間を定めて規則正しい生活を送るようにしてみてください。ストレスによって乱れた自律神経のバランスが整ってくるはずです。

太陽の光を浴びる

太陽光などの光を浴びると身体が「朝が来た」と感じます。そして人の身体には、光を浴びてから一定の時間（14時間以上）が経った頃に眠気を感じはじめるというホルモン分泌のシステムがあるのです。在宅勤務で引きこもりがちな方や土日で生活リズムが崩れるという方は、朝は窓を開けて太陽の光を浴びるようにしてみてください。

睡眠へのこだわりを捨てる

満足に眠れないと、「○時には眠らなければ」「○時間以上眠らなければ」「もっとぐっすり眠れないと……」などと考えてしまう方は多いのではないでしょうか？こういった睡眠習慣・睡眠の質へのこだわりはかえってストレスになって不眠につながる場合があります。睡眠へのこだわりはいったん捨ててみましょう。

寝室を快適にする

寝室は気持ちよく眠れる空間になっていますか？騒音や窓から入る光、湿度・温度などが気になって、睡眠を妨げていることもあります。防音パネルや遮光カーテン、除湿機、エアコンなどを使って寝室の環境を整えてみましょう。

健康的な食事を心がける

2016年にある研究で、不眠症の疑いのある例には、総カロリー・トランス脂肪酸・ナトリウムが高く、野菜の摂取量が少ないことが関連していると報告されました。（参照：https://pmc.carenet.com/?pmid=27413124）また、砂糖など精製された糖質の多い食事も睡眠を妨げる作用があることがわかってきています。糖質やカロリー、脂肪などの多い食事をやめ、健康的でバランスの多い食事を心がけてみてください。

リラックスできることをする

ストレスなどによって交感神経が優位に働くと、身体が興奮状態になって眠れなくなると紹介しました。そこですぐにできる対策は、「リラックスできることをする」ということ。例えば、ゆったりとした音楽を聞いたり、好きな香りのアロマの香りを楽しんだり、カフェインの含まない温かい飲み物を飲んだり。副交感神経を優位にすることで眠気を呼び寄せられるかもしれません。

不眠につながるストレスの対策を考えてみよう

ストレスが不眠につながる理由とその対策を紹介しました。ストレスは交感神経を刺激して身体を興奮状態にしてしまうため、不眠の原因に。また、慢性化することで自律神経のバランスが乱れ「不眠症」を引き起こしたり、眠れない悪循環に陥ったりしてしまうこともあります。「不眠の原因はストレスかも」と思ったら、ぜひ対策を考えて実行してみてくださいね。